神奈川公立高校入試のしくみ
神奈川県の公立高校の入試は2013年度(平成25)年度入試から、制度の簡素化と新学習指導要領に基づいた「新たな学力」を的確に把握する目的で制度が大きく変わりました。
何が変わったか?(現在の神奈川県入試制度)
① 選抜の機会は1回(全日制・定時制・通信制のすべての課程で同じ日に実施)
② 受検者全員が学力検査・面接を受検。(
学力検査はマークシートによる記号選択式と記述式の併用型)
③ 学力検査は5教科。(思考力・判断力・表現力を重視)
④ 調査書は評定(5段階)だけを資料にします。
⑤ 各校の特色に応じた特色検査を実施可 ⇒ 自己表現検査(筆記型・スピーチ型・討論型)・実技検査
⑥ 調査書・学力検査・面接・特色検査(実施校のみ)の比率は各校の選択となります。(4:4:2が最多)
合否を決めるS値とは・・・
神奈川県の公立高校の入試において重要なポイントとなるS値。
第1次選考では、募集人員の90%がこのS値のうちS1値で選考されます。
第2次選考では、残りの募集人員の10%がこのS値のうち評定(内申点)を加味しないS2値で選考されます。
★S1値:「調査書の評定(=内申点)」「学力検査の得点」「面接の得点」「特色検査の得点(実施校のみ)」の4つのデータを基に算出した数値。
★S2値:「学力検査の得点」「面接の得点」(「特色検査の得点」)の3つのデータを基に算出した数値。
※1次選考・2次選考ともに調査書や学力検査において重点化する学校もあります。
(例)調査書 英・国(×1.5) 学力検査 英(×2)
神奈川県の入試では、定員の90%にあたる合格者をまず「1次選考」で選考し、次に残りの10%を「2次選考」で選考します。
S値の算出方法
A値【内申点】:135点満点
A={2年次の9教科の評定合計}+{3年次の9教科の評定合計}×2
B値【学力検査の得点】:500点満点
B=入試時に実施する学力検査の得点合計
C値【面接の得点】:100点満点
C=入試時に実施する面接の得点
※それぞれを100点満点に換算します
↓
S1値=(A÷1.35×f) +(B÷5.0×g)+(C÷1.0×h)
※ f, g, h は各高校が独自に設定したf(内申点)、g(学力検査得点)、h(面接点)の比率
≪特色検査実施校の場合≫
S1値=(A÷1.35×f) +(B÷5.0×g)+(C÷1.0×h)+(D÷1.0×i)
※D値=特色検査 特色検査実施校は最大1500点満点になるようにf~iを設定。
S2値=(B÷5.0×g) +(C÷1.0×h)
※g(学力検査得点)、h(面接点)の比率はS1値の際のものとは異なる。
≪特色検査実施校の場合≫
S2値=(B÷5.0×g) +(C÷1.0×h)+(D÷1.0×i)
S値の算出比率について(第1次選抜)
特色検査実施校(順不同)
【 f(内申):g(学力検査):h(面接):i(特色検査得)】
【3:5:2:2】
柏陽、横浜緑ヶ丘、厚木、多摩
【3:5:2:1】
湘南、希望が丘、横須賀、平塚江南、光陵、鎌倉、茅ヶ崎北陵、大和、小田原
【4:4:2:1】
川和、相模原、横浜国際(国際バカロレア除く)
【4:4:2:2】
横浜平沼
【2:6:2:2】
横浜翠嵐
2021年度公立高校入試総括
特別募集(海外帰国生・長期欠席のある場合)
神奈川県立高校入試時間