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受験基礎知識 大学入試編

地方大会と全国大会

大学受験を考えるとき、まず念頭においておきたいのが、大学入試はいわば「全国大会」であるということです。この比喩にならえば高校入試は「地方大会」ですね。したがって求められる学力も全国レベルで考えないといけません。神奈川の公立高校入試の問題レベルは、独自入試を除き、全国的にも平易と言われています。入試問題レベルは中学生にとって分かりやすい学力到達目標の一つですが、全県共通問題レベルが解ければOK!と思っていると、3年後の大学受験で苦労することになります。

大学入試と高校入試の違い

入試制度のしくみ

大学入学共通テストは避けて通れない?

大学入試は大きく国公立大と私立大で分かれ、それぞれに一般入試と学校推薦型選抜(推薦入試)や総合型選抜(旧AO入試)があります。表を見ていただくとわかるように、大学入学共通テストは国公立、私立大問わず大学入試でとても重要です。現在では、多くの大学で大学入学共通テストを利用しており、「大学入学共通テストは入試の一次関門」といえます。

多様な学校推薦型選抜

推薦入試は現在、国公立大と私立大のおよそ90%の大学で実施されています。主に調査書、面接、小論文などで合否が決まり、大きく「指定校推薦」と「公募制推薦」に分かれます。出願には「評定平均」の基準を満たす必要があります。国公立大は4.0以上、私立大で3.5以上が一つの目安になると思われますが、大学によってこの基準は異なります。指定校推薦は、大学が指定する高校にのみ推薦枠が指定され、高校内で募集を行い、推薦者として選抜された生徒が出願できます。これまでは私立大のみでしたが、法人化により国公立大でも導入する大学が出てきています。指定校推薦枠は高校によって大きく異なるので、高校を選ぶ際、一つの材料として調べてみると良いでしょう。 公募制推薦は、出願基準をクリアしていれば全国どこの高校からでも出願ができます。試験は面接、小論文のほか、「適性検査」「基礎学力試験」などを課すところもあります。この公募制にはたとえば「スポーツ推薦」「一芸一能入試」「自己推薦入試」などがあり、特色ある入試を行う大学も増えています。

学校推薦型選抜で早稲田大学に合格!

 

総合型選抜って?

もともとアメリカなどで行われていたこの選抜方法を1999 年に日本で最初に採用したのが、慶應義塾大学の総合政策学部と環境情報学部です。現在は私立大のおよそ70%が採用し、国公立大でも実施されています。 総合型選抜を簡単に言うと「大学で何をしたいのか学びたいのかを受験生が自己アピールする入試」です。多くの場合、6~9月にかけてエントリーを受け付け、その後何回かの予備面接を実施、受験生はその手ごたえをもとに正式出願し、11月頃に合格者が決まります。面接以外に数千字の論文を課したりする大学もあります。実施大学が増え続けていた総合型選抜ですが、ここ数年、学力試験を課さないことによる合格者の入学後の学力不足が問題視されるようになってきました。すでに一部の国立大学で実施が廃止された例などもあり、今後は実施する場合でもセンター試験受験を必須化したり、廃止を含めた見直しを行う大学もさらに増える可能性があり、動向に注意が必要です。

<コラム>
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総合型選抜のための部活動

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