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2020年12月02日
2020(令和2)年度 公立中学校等卒業予定者の進路希望の状況が発表されました

神奈川県教育委員会は11月27日(金)、「令和2年度 公立中学校等卒業予定者の進路希望の状況」を発表しました。

卒業予定者総数65,126名に対し、県内全日制公立高等学校(以下高校と表記)への進学希望者は50,974名、率にすると78.3%で前年度から1.2ポイント下がっています。県内全日制公立高校への進学希望率は10月20日調査になった1994年以降毎年80%台で推移してきましたが、2018年にはじめて80%を下回り、以降2019年・2020年と70%台が続いています。一方、県内・県外を含む全日制私立高校進学希望者は7,806名、その割合は12.0%でこちらは前年度から0.9ポイント上昇、私立を第一志望とする生徒は増加傾向にあります。その理由として私立高校進学者に対する国や県からの授業料等の助成が拡充されていることが挙げられます。また、新しい大学入試制度や首都圏私立大学の入学定員厳格化に対する不安なども大学付属校を中心とする私学人気の高まりにつながっているといえるでしょう。

全日制公立高校進学を希望する生徒の割合は下がっていますが、希望状況を地区別や高校単位で見ていくと県内の状況は一律ではありません。中学校が所在する地区とは異なる地区への進学を希望する生徒の割合は48%で、およそ2人に1人が地元以外の高校への進学を希望しています。複数路線の乗り入れ等で交通の便が良い地区は特に生徒移動が起きやすくなる傾向があります。また新校舎での学びへの憧れや期待、部活動や行事に打ち込める環境が整っているからといったことも地元以外の高校を希望する理由になっています。
生徒移動の希望状況を地区別にあらわしたものが以下の資料です。中学校が所在する地区の生徒数を基準値100とし、その地区に所在する高校を希望する生徒が多い場合は暖色、希望する生徒が少ない場合は寒色で示しています。

全日制県内公立高校(普通科) 中学校所在地の生徒数を100
とした場合の希望状況

2020年11月 神奈川県発表資料をもとに中萬学院作成 希望校を決めていない者を除く


以下は上記の資料に希望者が400名を超える高校40校の所在を加えたものです。進学希望者の多い高校の最上位が横浜翠嵐高校と湘南高校であること、また上位20校に入る顔ぶれもほぼ例年どおりですが、学力向上進学重点およびそのエントリー校に限って見ていくと、その希望者数は概ね昨年とほぼ同じか減少傾向で、超高倍率化の動きは落ち着きを見せています。

全日制公立高校 進学希望者400名超の高校

2020年11月 神奈川県教育委員会発表資料をもとに中萬学院作成  希望校を決めていない者を除く

2020年の進路希望調査で希望者の多かった上位20校

神奈川総合は普通科のみ(舞台芸術科を除く)
志願者数は志願変更前の数値
希望者数との対比は2020年度入試の志願者数÷2019年10月の希望者数×100で計算

 

順位 高校名 希望者数 昨年度の志願状況
2020
希望者数
2019
希望者数
増減率 2020年度
志願者数
2019
希望者数
との対比
1 湘南 799名 842名 ▲5% 607名 72%
1 横浜翠嵐 799名 826名 ▲3% 742名 90%
3 海老名 701名 729名 ▲4% 450名 62%
4 鎌倉 699名 559名 25% 389名 70%
5 市立金沢 680名 632名 8% 441名 70%
6 住吉 658名 612名 8% 423名 69%
7 横浜緑ケ丘 652名 634名 3% 406名 64%
8 市ケ尾 629名 653名 ▲4% 450名 69%
9 市立みなと総合 607名 527名 15% 318名 60%
10 新城 598名 603名 ▲1% 498名 83%
11 市立戸塚 596名 710名 ▲16% 484名 68%
12 多摩 587名 550名 7% 428名 78%
13 川和 575名 604名 ▲5% 419名 69%
14 藤沢西 573名 627名 ▲9% 335名 53%
14 上溝 573名 441名 30% 215名 49%
16 神奈川総合 566名 600名 ▲6% 466名 78%
17 七里ガ浜 565名 550名 3% 481名 87%
18 厚木 550名 544名 1% 452名 83%
19 市立横須賀総合 543名 657名 ▲17% 487名 74%
20 柏陽 537名 561名 ▲4% 566名 101%


この進路希望調査の結果はあくまでも「2020年10月時点の希望状況」であり、実際の志願状況とは異なります。現時点で行きたい高校の希望者が多いからと悲観的になったり敬遠をしたりする必要はなく、また希望者が少ないからといって安心できるものでもありません。大切なのは自分が目標とする高校の合格を目指し、得点力アップに向けて全力で取り組むことです。これから入試までの2カ月半はもっとも得点が伸びる時期です。志望校合格に向けて悔いのないように最後まで頑張りましょう。


神奈川県教育委員会発表の進路希望の状況は神奈川県の教育統計ページでご覧いただけます。
令和2年度公立中学校等卒業予定者の進路希望の状況ページを見る

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