
夏休みも終盤に入りました。受験生にとって夏休みは、まさしく天王山です。この夏の頑張りが、志望校合格へと大きく前進するかどうかのカギを握っています。この時期、受験する志望校も第一志望、第二志望と順次決まってきている頃です。そろそろ過去問に取り組む時期でもありますので、過去問について大切なことをお伝えします。
過去問は、「合格するための情報の宝庫」です。単なる力試しとして使うのではなく、「傾向分析」「自分の弱点発見」「時間配分」「得点戦略」のために使いましょう。
特に「時間配分」は重要です。どの問題にどれだけの時間をかけるのか、このことなしには、高得点は望めません。各設問毎に自分がどれだけ時間がかかるか、全体量から考えてどれだけの時間を割くことができるかを体得しましょう。
また、「得点戦略」も重要です。問1から順番に手を付けていくのか、それとも得意な問いの順で解き進めるのか。これも受験生それぞれによって違います。さらに問いの取捨選択も外せません。入試では満点を取らなくても合格ラインに達すれば、合格が勝ち取れます。つまり、入試問題のどの問題を得点し、どの問題を手を付けずに後回しにするか、も戦略として立てていく必要があります。
そして、過去問には必ず傾向があります。どういった単元や出題が多く出されているかもしっかりと分析をしていくことで得点を上げていくことができます。
まずは、過去問を解きっぱなしにせず、毎回の分析を行い、間違った問題はどうして間違えたのか、どうすれば正解できたのかを検証し、入試の得点力アップにつなげていきましょう。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹