
定期テストや模試が真っ盛りです。今回は、テスト本番に多くの生徒が陥りやすい点についてお伝えしていきます。
学校のテストだけでなく、模試や入試などでも普段の力が発揮できない人が意外と多くいます。みなさんも自分の実力を発揮できないままテスト時間が終わってしまった、という経験を持っているのではないでしょうか。その場合の状況として必ずあるのが、「全部の問題を解いてやろう」「すべての問題を解かなくては」という意識です。満点を取ることができれば、もちろん言うことはありませんが、定期テストや模試、入試で満点を取ることは非常に難しいです。しかも、テストや模試にもかなり難解な問題や時間のかかる問題も含まれています。
では、どのようにすればよいのでしょうか。
結論は、自分の解ける問題をできるだけ確実に解く、ということです。当たり前ではないか、と思うかもしれません。例えば、8割の自分が解ける問題に取り組み、正解率が9割だったとします。結果は72点です。しかし、すべての問題を解いたとしても正解率が6割であれば、60点までしか届きません。しかも、すべての問題を解くわけですから、試験時間もおそらくギリギリか足りなくなる恐れがあります。それよりも自分の解けそうな問題に絞って取り組み、正答率を上げることの方が、得点が取れる場合が多いです。もちろん、すべての問題を解く時間があれば、すべての解答欄を埋めるのがベストです。しかし、大学入学共通テストに代表されるように、問題量・情報量ともに毎年増える傾向にあります。
以前にお伝えしたように、1分考えて手が動かなければ、次の問題へと進み、確実に解ける問題を見直しをしなくても正解するようにしていけば、少なくとも普段通りの実力は発揮できるはずです。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹