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おまもりナビ

2022年10月11日 カテゴリー:勉強法生活面

睡眠時間と学習効率

 10月に入り、中学高校では定期テスト真っただ中です。そしてテスト前によく耳にするのが、「テスト前日は徹夜をした」「毎日睡眠時間を削って頑張った」というものです。これらのことは絶対に避けなければなりません。

睡眠時間を削ると、間違いなく脳のパフォーマンスが著しく低下します。ペンシルバニア大学などの研究によると、6時間睡眠を14日間続けると48時間徹夜したのと同じくらい脳の反応速度が低下します。別の研究では、6時間睡眠を10日続けると24時間徹夜したのと同じ認知機能になるという報告もあります。

睡眠時間を削ることで、集中力・判断力・注意力・記憶力・処理能力など、ほとんど全ての脳機能が低下するとこが明らかにされています。つまり睡眠不足の人は、本来の自分の能力の何割か低い能力でテストに相対している、ということになるのです。

また、テスト前の短期間で集中して身に付けたことは、実は短期間で失われていきます。定期的に行われる中間テストや期末テストですが、その試験範囲は「次の入試の試験範囲」でもあるわけです。折角勉強をしたはずなのに、覚えた内容をすぐに忘れてしまって受験期にもう一度やり直し、というようなもったいないことは避けたいですよね。

つまり、よく言われているように、「短期集中型」の学習スタイルではなく、計画的に「長期分散型」の学習スタイルを確立する方が、圧倒的に効率が良いのです。毎日のスマホ、テレビ、ゲームに充てている時間を少しだけ削り、勉強や睡眠の確保に充てる。これだけでも積もり積もれば非常に大きな差となります。

時間は、全ての人に平等に与えられた唯一のものです。その貴重な時間を無駄にせず有効に使っていきたいですね。

中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹

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