
5月も後半になり、私立中学の学校説明会も本格的に開催される時期になりました。今回は、その学校説明会について話をしていきます。
学校説明会は、年に複数回行われるのが普通です。時期に応じてそれぞれの内容も異なりますので、1回参加しただけに留まることなく、時期ごとに内容を確認しながら参加することをお勧めします。
春の説明会では、その年に行われた入試報告(受験者数や倍率、合格者の点数など)や今年の高3卒業生の大学進学実績状況などが主になります。もちろん学校紹介や校舎見学なども併せて行われます。夏休み前後になると、授業体験や部活体験など中学校自体を深く知ってもらうようなイベントが組まれます。そして秋になるとその年の入試傾向や学校によっては入試模擬試験を行ったりします。このように中学校側も年間を通じて説明会の内容をいろいろ変えることで、多くの視点から我が校を知ってもらおうと工夫しています。
では、学校説明会ではどのような点について着目すべきでしょうか。
まず一番大事なのが学校長の話です。学校長はその学校の顔です。また、教育理念や学校方針がどのようであるかも必ず話に出てきます。6年間という多感な時期を通うわけですから、これらのことが我が子にとってどうなのか、ということは非常に重要です。また、先生や生徒の様子も大事です。実際に教鞭を取っている先生方がどのような方たちなのか、教わっている生徒はどのように授業を受けているのかは、これから毎日授業を受ける側にとっては欠かせない着眼点です。さらに部活や学校行事についてもしっかりとチェックしておきましょう。学校生活の中で部活動や行事はメリハリをつける大事なポイントです。留学制度や文化祭・体育祭の様子、自分が入りたいと考えている部活動の練習や大会の実績なども確認しておくと良いでしょう。
これらの点をふまえながら、複数の学校の説明会に参加しましょう。複数の学校の説明会に参加することによって、それぞれの学校を比較することができます。最初は気が付かなかったその学校の特徴などにも改めて気づくこともできます。
学校選びは非常に需要です。入学後に「こんなはずではなかった」というような後悔をすることのないように足を運んでください。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹