
夏休みがやってきました。受験生は、模擬試験(模試)の受験もピークになってきます。模試が続いたりすると、何で模試を受けなければならないの?と聞いてくる生徒もたまにいます。
模試は、単なる成績表ではありません。自分自身の学力の現在地を示す地図です。志望校合格までの距離、教科ごとのバランス、それだけでなく学習習慣や解く方のクセまで見えてきます。また、入試本番の疑似体験をする機会でもあり、極めて重要なのです。
さらに、模試の結果次第では、志望校の見直しや今後の学習計画の軌道修正などが必要になってくることもあります。
大学入試の共通テスト模試や〇〇大模試などでは、出題傾向・時間配分・得点感覚を身につけることもできます。模試の結果から受験校の選定(安全校、実力相応校、挑戦校)を明確にし、併願戦略を立てるのに役立ちます。年々複雑化する大学入試を勝ち抜くためには、模試の存在は欠かせません。そしてどの入試にも共通して言えることは、模試の結果に一喜一憂するのではなく、結果から何を学び、今後どのように活用していくのかが重要です。
まとめると、模試の意義とは、
①現状把握:現時点での実力を客観的に知る
②弱点発見:何を重点的に取り組むのかを把握する
③本番対策:本番の雰囲気や時間配分の練習
④戦略設計:志望校合格のための今後の計画立案・修正
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹