問題演習の際のポイント

入試や定期テストに向けて、問題演習を進めていく際に気をつける点があります。問題を解いているにも関わらず力がついてこない、同じ間違いをしてしまう、という現象が見られる方はなおさらです。ただ問題を解いている、ということにならないよう注意が必要です。
◆問題演習の目的を意識して解く:「時間感覚を身につけるのか」「覚えた知識の確認をするのか」「初見問題への対応力を計るのか」というように、問題演習ごとに目的意識をはっきりとさせることで、効果が格段に変わります。
◆本番を意識して解く:本番では制限時間があります。この問題を解くのに〇分以内で解く、というように時間を意識して解きましょう。
◆振り返りを行う:間違えた問題・解けなかった問題は伸びしろです。「なぜ間違えたのか」「どの知識が不足だったか」「問題の読み間違いや読み落としはなかったか」などの分析を行いましょう。次に同じような間違いをしないようにすることが重要です。復習(分析)の時間は、演習時間と同じかそれ以上の時間を確保しましょう。
◆量より質:たくさんの問題を解くことで「やりきった感」が持てます。しかし、問題演習のゴールは、解いた問題を自分のものにすることです。無理に大量の問題演習量を目標とせず、今日やる範囲を決めてやりきることを意識しましょう。また、疲れた状態で問題演習に取り組んでも効果は半減します。1セット25~30分程度を目安に、短い休憩をはさみながら集中力を維持しましょう。
問題演習で大事なことは、問題を解くことよりも直すことです。そのことが本番での得点アップにつながります。「二度と同じミスはしない」ことを頭に入れて問題演習に取り組みましょう。理想は、「解いた問題数=できるようになった問題数」です。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹



