
前回に引き続き、今回は神奈川県の公立高校入試の過去問演習で点数の伸び悩んでいる受験生に対するアドバイスです。神奈川県の公立高校入試は、各科目とも問いに対する傾向がほぼ毎年同じ傾向にあります。この傾向と自分自身の得意不得意を考えながら作戦と問題の解く順番(優先順位)を行っていきましょう。
◆英語:リスニングが苦手な人は、英文の台本を見ながら音声を聞くようにしてみましょう。英語の発音とスピードについていけずに問題がわからない、という受験生が多いです。また、長文は「設問⇒本文」という方法でどこに着目すると答えが導き出されるかを把握する練習もしていきましょう。
◆数学:問1・2の計算問題は満点を目指しましょう。数学は他の科目と大きく違うのは、得点率の非常に高い問題と低い問題が混在することです。得点率の高い問題の問1・2は必ず得点源に、反対に得点率の低い問4の関数の(ウ)や図形問題の最後の問題は後回しにする、といった作戦も必要です。
◆国語:他の科目に比べて例年平均点が高いのが特徴です。しかし、問題の文字数は、47都道府県で神奈川県がダントツで多いです。そのため、問題を読む、解くといったスピードも必要になってきます。また、古文の得点で大きく差がつくのも特徴です。古文の苦手意識を克服していきましょう。
◆理科:物理、化学、生物、地学からバランスよく出題されます。特に大問では、実験観察を絡めた問題が出題されます。また、計算問題も必ず出されます。オームの法則、仕事とエネルギー、化学反応式などは典型的な問題をまずおさえておきましょう。
◆社会:地理、歴史、公民から資料の読み取り問題が出されます。地理は、地図記号や地形、縮尺、産業貿易の統計などをおさえましょう。歴史も年号を丸覚えするよりも年代の流れや出来事の関連性、時代の特色などをおさえましょう。公民では時事に関連したニュースにもふれておきましょう。
公立高校入試の過去問では、問題を解き終えた後に間違えた問題、得点できなかった単元などを必ずまとめておきましょう。その次にはその問題に関する知識の不足をしっかりと補充していく、この繰り返しこそが過去問の有効活用法です。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹

 
 



