さなる個別@will CGP - 神奈川県・横浜市の個別指導塾

横須賀高等学校

校舎

明治41年に県立第四中学校として開校した横須賀高校は、今年創立100周年という大きな節目を迎えた。三浦半島のほぼ中心、衣笠城址の近くに位置し、横須賀・三浦地区で厚い信頼を勝ち得ている伝統の進学校である。長年の実績により、2007年5月に学力向上進学重点校に指定され、神奈川の次世代リーダーを育成する進学校としてさらなる躍進が期待されている。

さらなる成長をめざし、進化する伝統校として教育改革を推進

さらなる成長をめざし、進化する伝統校として教育改革を推進

「神奈川県は生徒の多様なニーズに応え、希望の進路を叶えるために高校改革を行ってきました。本校は、学力向上・進学実績向上のニーズに応える進学重点校として、地域の皆さんの期待に応えたい」と三浦校長はお話しになる。今春275名の卒業生の4年制大学現役進学率は66%。合格実績においては、横浜国大(18)、県立保健福祉大(3)、横浜市大(14)等の地元国公立大を始め、一橋大(1)、東北大(1)、東工大(3)、東京芸大(1)等となっている。また、私立大では、早稲田大(34)、慶應義塾大(19)、上智大(11)、東京理科大(19)等の難関大を始め、明治大(51)、青山学院大(30)、中央大(25)、立教大(16)等の上位大に合格者を出している。

「これくらいだろうと自分で自分の上限を線引きせず、横須賀高校の生徒であれば、もっと積極的に国公立大にチャレンジしてもよいと考えています」と三浦校長。1年次の進路希望調査では80%以上の生徒が国公立大学への進学を希望しているという。そんな学習意欲旺盛な生徒の可能性を最大限に引き出すため、大学進学やその先の将来を考える『しくみ』を整備、入試対策や学力対策を組織的に行う夏季講習・土曜講習・スタディキャンプ(勉強合宿)・校内模試など重点校としての取り組みが年間を通して行われている。今年度は新たな試みとして英語力強化と国際交流を目的に、7月19日から2週間の日程で高1から高3生の希望者によるオーストラリア海外語学研修も実施した。8月の横須賀高校学校説明会の中で、「来年も実施しますか?」と早速質問が出るなど在校生だけでなく、中学生からも問い合わせがあったという。学力養成の礎となる授業は1時限65分。カリキュラムは年次に応じた工夫がされており、2年生までは必修科目で国公立大受験の基盤作り、3年生は8コースの進路希望別コースで応用力養成、ホームルームクラスと異なる進路別レッスンクラスで授業を展開している。こういったさまざまな取り組みの成果は確実に上がってきているという。

さまざまな仕掛けを用意。1年生からの「学び方」指導

さまざまな仕掛けを用意。1年生からの「学び方」指導

横須賀高校は、進学重点校に指定される前から全国の教育改革に成功している各高校での研修、事例研究をもとに、1年生からの進学に対する意欲、目的意識の向上のプログラムを導入している。1年生全員を対象に毎年5月に行われる1泊2日の「宿泊オリエンテーション」は今年で3回目の実施、学習到達度調査の傾向を見ながら、高校では欠かせない予習復習のやり方を学ぶ機会として定着している。1年生の教科指導は、英数国3教科で習熟度別クラス指導を実施。標準クラスと発展クラスがあるが、学力別で分けるのではなく、「生徒の希望による2コース制」。選ぶのはあくまでも本人。きめ細かな指導体制をとりつつ、自分から動く『自主自律』の姿勢作りにも力を入れている。また、文部科学省が推進しているSPP(サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト)に参加しており、その一環として、自然科学に対する興味・関心と知的好奇心を深める教育にも取り組んでいる。研究者や技術者といった専門家が教師となり、今年度は「折鶴の幾何学」(本校にて)、「病理診断の体験~がんを染色・判別する」(横浜市立大学医学研究所にて)といった講座を実施した。この他にも高大連携の取り組みとして、東京大学教養学部による「高校生のための金曜講座」のインターネット配信も行っており、生徒が毎週任意参加でさまざまなテーマに沿った講義をリアルタイムで聴講している。会場に直接質問をぶつけることもでき、全国の高校生と学びながら良い刺激を受けているという。

将来を具体的に考えるためのキャリア教育も1年生から始められている。横須賀高校は政治家・芸術家・学者などさまざまな分野で活躍する人材を数多く輩出しており、卒業生を中心にしたキャリア講演会を年4回以上開催している。「目標を高く持ち、努力し続けるためにも一流のものを見せる機会はとても大切であると考えます」と三浦校長。最近では5月の100周年記念講演会で、小泉純一郎元総理(卒業生)が講演を行った。「人に信頼される人間になることが大切。そのために時間を守ること、人の悪口を言わないこと。自分に何ができるかを考え、人に頼らず自助の精神を持つこと」と在校生を激励した。その他、6月にベトナム人通訳者、10月に弁護士(卒業生)が講演、11月には経済・金融の専門家(卒業生)が講演する。

勉強と部活、二兎を追って二兎を得る

勉強と部活、二兎を追って二兎を得る
勉強と部活、二兎を追って二兎を得る
勉強と部活、二兎を追って二兎を得る

勉強と部活動を両立させてこそ『横高生』と文武両道の校風が固く根付いており、部活動はとても盛んだ。加入率は90%を超え、いくつかの部を掛け持ちする生徒も多いという。運動部・文化部ともに活発で、今年はインターハイ予選でテニス部がベスト8、サッカー部がベスト16、空手道部は関東大会出場。昨年は書道部と科学部が全国大会出場、放送部が「第4回高校生平和祈念ビデオ制作コンクール」で最優秀賞を受賞するなど活躍が光る。「本校の生徒は、全てのことに全力で取り組み、手を抜きません。だからこそ勉強と部活のバランスをどうやって取るかという点において、指導する側の我々の意識や責任も大きく影響します。学習時間を確保し、部活と勉強の二兎を追って二兎を得るための仕組みづくりをしっかりと行いたいと思います」と三浦校長。また、学校行事でも『横高生』の力が大いに発揮される。毎年9月には体育祭と文化祭が隔年で行われ、今年は文化祭を実施。行事は生徒が中心に企画・運営し大いに盛り上がるとのこと。「本校を志望する中学生の皆さんには中学校での学習内容を深め、より高い学力をつけてほしい。また勉強だけでなく、行事も部活も中学生として大切なことは何事にもしっかり努力してほしい」と三浦校活ではない。文武両道、自主自律の精神は、横須賀高校100年のよき伝長は結ばれた。進学重点校となっても、勉強だけの高校生統としてこれからも在校生の中に育まれていく。『さらなる成長を目指し進化する伝統校』として邁進する横須賀高校で、希望の実現を目指してみてはいかがだろうか。

(2008年11月取材)

校長先生からのメッセージ

本校は明治41年に神奈川県立第四中学校として設立認可され、今年は創立100周年という大きな節目を迎えました。小柴昌俊ノーベル物理学賞受賞者、小泉純一郎元内閣総理大臣をはじめ各界に多くの著名人を輩出してきた歴史と伝統を誇る学校です。 昨年度、県の学力向上進学重点校の指定を受けました。本校はこれまで地域の進学校として認知され、実績を積んできましたが、今回の指定は、本校教育の今後の方向性をはっきりと内外に公表した点で大きな意義があります。教職員は一丸となって生徒の学力の向上、生徒の希望を実現させるべく進路支援に力を注いでいます。

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