
夏の天王山を直前に控えた6月のこの時期に受験生・保護者へ大事なメッセージをそれぞれお伝えします。
◆受験生のみなさんへ
①「6月こそ『基礎』を固める黄金期」。夏の成果は、この時期の基礎が土台を作ります。難しい問題に取り組むよりも、今は解ける問題を完璧にしていくことが夏の成果を大きく左右します。焦って難問に手を出すよりも、今やるべきことを整理して取り組みましょう。
②「伸び悩みは『停滞』ではなく『充電』」。この時期、伸びていないように感じてもそれは地中に根を伸ばしている時期です。必ず秋には芽が出るので、今はしっかりと踏ん張りましょう。6~7月は、成績が急には上がらず、誰でも焦りと不安がある時期です。今を「根を張る時期」と捉え、土台を固めておきましょう。
③「自分との『勝負』は、誰よりも長く続けられるかどうか」。一日一日の積み重ねが、やがて誰にも追いつけないライバルとの距離を作ります。受験勉強は、自分自身との戦いです。よく陥ってしまうのが、他人と比較してしまうことです。まず自分自身の軸をしっかりと持ちましょう。
◆保護者のみなさんへ
①「親が焦りを見せると、子どもは不安になる」。お子さんにとって今必要なのは、100のアドバイスよりも1つの安心感です。親が不安になると、それをすぐに子どもは感じてしまいます。過干渉や不安の伝染を防ぎましょう。
②「できることは、『声掛け』よりも『環境づくり』」。勉強に集中できる場所や、毎日の生活のリズム、食事や睡眠が受験生にとって非常に重要です。保護者が直接勉強について口出しをするよりも、後方支援に回りましょう。
③「夏は子どもが変わるタイミング。『信じる姿勢』が子どもを伸ばす」。勉強に取り組んでいると、子どもは今までの姿勢よりも大きく変わります。成長の芽を摘むことなく、見守る姿勢をとってください。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹