
「今日もずっとスマホを触っている」「ご飯を食べながらYouTubeを見ている」「ゲームをやめると言ってもやめない」。 保護者の方からは、この時期になるとこのようなご相談をいただくことが多くなります。 いけないことは頭ではわかっている。でも、子どもにどう言えばいいかわからない。厳しくすると大げんかになる。かといって何も言わないままにしておくと、どんどん時間が増えていく。そんな板挟みを感じている方も多いのではないでしょうか。
「禁止」が難しい時代になった
今の子どもたちにとって、スマホやYouTubeは単なる娯楽ではありません。友達との連絡手段であり、調べもののツールでもあります。「一切禁止」というルールは現実として機能しにくく、むしろ親子の関係を悪化させるリスクもあります。大切なのは「使わせない」ことではなく、「上手にやめられる力」を育てることです。
“時間”より”切り替え”を意識する
「1日1時間まで」というルールをつくっても、うまくいかないご家庭は多いものです。時間の管理は目に見えにくく、子ども自身も守りにくいからです。それよりも効果的なのは、「○○したらやめる」という切り替えのタイミングを決めることです。「夕食の前にやめる」「お風呂に入ったらスマホはリビングに置く」「宿題が終わるまではゲームをしない」。こうした生活の流れにルールを組み込む方法は、守りやすく揉めにくいのが特徴です。
「テスト前だけ」が揉める原因になる
よくあるパターンが、普段は何も言わず、テスト前になって急に「ゲーム禁止」と言い出すケースです。子どもからすると「なぜ急に?」となりますし、テストが終わればまた元に戻る、という繰り返しでルールへの信頼がなくなっていきます。ルールは日常の中にあってこそ意味を持ちます。テストの直前だけではなく、普段から「学習の後に使う」という習慣を一緒につくっていくことが、長い目で見てずっと効果的です。
家庭ルールは「一緒に決める」が鉄則
親が一方的に決めたルールは、子どもが守る必要性を感じにくいものです。「どうしたらお互い納得できるか」を話し合いながら決めたルールのほうが、長続きします。 「1日何時間まで使いたいと思う?」と聞くところから始めてみてください。子どもが自分で言った言葉には、責任を感じやすくなります。完璧なルールより、親子で話し合える関係のほうが、よほど大切です 。
中萬学院 個別指導事業部 加藤寛樹



